週末は金沢に行ってきました。HPにコラムを書くのは久しぶりですが、これは書き残しておきたいと感じたことがあったので、金沢の写真と共に綴ろうと思います。今回の旅で
地元の人と会話をしながら旅をする楽しさに改めて開眼
したのです。ご旅行好きの方にとっては「まぁ、そうでしょうよ」と突っ込まれそうですが、今回つくづくそう感じる出来事がありました。
私は学生時代からアルバイト代を貯めては一人旅に出かけ、コロナ前まではCAとして世界中を飛び回っていたので、旅先で地元の人との交流をすることは「日常」でした。ですが、CAをやめ、コロナ禍に入り、私のパスポートは有効期限が切れたまま。あれだけ訪れていた海外巡りの日常はどこへやら。海外への欲求も糸がぷつんと切れたかのように冷めていき、どこにも行かなくなったのです。

それに伴い、国内旅行への熱も冷め、行くとしても家族の付き添いで軽井沢に行く程度。やっと去年あたりからノロノロと重い腰を上げて青森や尾道などに出かけるようになりましたが、まだリハビリ感が漂っていました。そんなこんなで、ここ数年は「旅行おやすみ期」に入っていました。が、今回の金沢旅で目覚めてしまったのです。旅への欲求が・・!そのきっかけとなったのが、
・現地の人との一期一会のかかわり
・足を運ばないと得られない情報や体験の面白さ
の2つでした。

現地の人と話すから見えてくるその土地の「良さ」
今や、AIに尋ねれば数秒でその街のおすすめスポットがリスト化され、旅行計画まで立ててくれます。そこからGoogle Mapで気になる場所を保存し、口コミなどを見ているとなんとなくその街の店やスポットのことが網羅的に理解したような気になります。
ところがどっこい、ですよ。
その土地に暮らす色んな年代の方と話すと出てくる出てくる、AIからは引っ張り出せなかった面白い街の情報やおすすめどころが!そして地元の人と会話をすることで、やっと街のことを理解できるのです。
例えば、偶然通りがかって入った「町民文化館」では、案内してくれる女性がこんな話をしてくれました。「金沢を旅するなら断然冬。雪が降り続いて久しぶりに晴れ間が出た早朝の兼六園は目を見張るものがあるの。その時期のお魚はとびきり美味しいからまた来てくださいね」と。説明を聞いているだけでその情景が目の前に広がり、いつか冬の時期に再訪しようと心に決めました。

他にもたまたま通りかかったホテルのカフェに入ってみたら、若い女性スタッフがとても楽しそうに働いていました。「働くの、楽しいですか」と声をかけたら思いがけず話が盛り上がりました。大学進学をきっかけに金沢に移り住み、この土地が好きになり就職も金沢に決めたそう。彼女のおすすめの食料雑貨屋を教えてもらい、ホテルの名前が小さく印字されたメモパッドにお店の名前を書いてもらいました。
翌日、そのメモ用紙を握りしめてお店に行ってみました。店名がわかれば、スマホで調べてGoogle Mapにお店の保存はできますが、なんだかそれをしたくなかったのです。メモを頼りにお店を見つけた時はちょっと嬉しかったな。
さすがその土地を好きになって暮らしている人だから知る、全国の良い品が揃うお店でした。彼女のとっておきを教えてもらえたことが嬉しかったし、こういうお店のリストはAIでは出てこないんだよなぁと。改めて人と関わり、偶然教えてもらった情報のありがたさと温かみを感じたのです。

もう一つだけシェアを。上の写真は、こちらも偶然「今日から展示会が始まったので、見ていってください」とショップの方に声をかけてもらってお邪魔した陶芸展。息子は「芸術家ってどうしたらなれるんだろう」と疑問を抱いていた時期でした。ちょうど作家さんがいらっしゃったので「どうしたら芸術家になれるのか」「どうして土がこんなツルツルな陶器になるのか」教えてもらうことにしました。実際その仕事をしているいる人に日頃の疑問をぶつけて生の話を聞かせていただく。これも旅の醍醐味ですね。息子にとっても印象に残ったみたいで「芸術家さんに出会えた・・」と刺激を受けた模様。

改めて旅の楽しさとは、現地の人の暮らしぶりを垣間見たり、その人の大切にしている感覚や価値観から大切な話や情報をお裾分けしてもらうこと、そして自分もそれを疑似体験させてもらうことだなと感じました。
情報を取るだけならスマホでいいけれど、「スマホがあれば事足りる」そんな旅は私にとっては物足りない。それに気づいたことが今回の収穫でした。これを機に私の全国(世界)行脚が、また始まりそうです。





